350人の聴覚障害者における聴導犬のニーズ(2007年)

 2000年に「239人の聴覚障がい者における聴導犬へのニーズ」について、調査研究をさせていただきました。それから7年。今年、同様の調査ができました。きっかけは「聴導犬はなぜ、増えないのか?」を知るためでした。しかし、調査を通してわかったのは、聴覚障がい者の方が音が聞こえないために、生活でいかに不安をいだいていらっしやるかという現実でした。特に、警報機の音が利用できないために、災害時への対応が難しい状況も理解できました。災害の多発する昨今、消防法により、今後は煙警報機などの一般家庭への設置が義務付けられます。しかし、音声に頼る警報機の場合、警報音は聴覚障がい者の方には利用できません。聴導犬がいればどんな状況であっても、音だけでなく、気配でも、危険を教えてくれます。「聴覚障がい者の方とその家族の命を守る」のが、聴導犬の一番の使命です。この調査を元に、―人でも多くの聴覚障がい者の方に、聴導犬との暮らしから「安全と安心」をもっと確保していただきたいのです。(日本聴導犬協会2007年3月)

WAN 「350人の聴覚障害者における聴導犬のニューズ」


(日本聴導犬協会2007年3月調べ)
M-350-tyodouken-hituyousei-2007 (pdfファイル、393678バイト)